兄ちゃん再びのその後

兄ちゃんが来た日の夜
ボクは兄ちゃんがいた部屋の前に
座り込んでいたんや

ボクの要求に気づいたボラさんは
部屋のドアを開けて中に入れてくれたんやが

そこには
かすかに兄ちゃんのニオイが残っているだけで
どこにも兄ちゃんの姿はなかったんや

その夜のボクはいつもとは違って
少しだけションボリしているように
ボラさんには見えたらしい